所在地 | 奈良県橿原市 |
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用途 | 専用住宅 |
構造規模 | 木造2階建 |
敷地面積 | 255.58㎡ |
延床面積 | 169.6㎡ |
竣工年 | 2013.02 |
photo | 絹巻 豊 |
受賞 | 第61回大阪建築コンクール 大阪府知事賞 |
書籍紹介 | 新建築 住宅特集 2013年5月号 |
重要伝統的建造物群保存地区に選定された、奈良県橿原市今井町で、築約200年の町家をリノベーションすることになった。 現代のライフスタイルに適合させつつ、伝統町家特有の不具合(動線、プライバシー、寒暖、柔構造で足元が脆弱)を解消し、 耐震補強をに適切に行い、伝統町家の空間的構造的特徴を損なわず全面改修する。 建築物は十分な基礎のない石場建て構法の建築物であり、通常は高耐力の壁での補強ができないため、 高耐力な耐力壁を組み込んだ耐震フレームを開発し、これをバランスよく配置する構造計画とした。 プランは、通り土間を生かしながら、土間を中心に部屋の配置や風や光の流れに配慮し、 土間と各室の関係は、間仕切りによりつながり方を変えられる。 2階は厨子2階で天井が低く、重伝建地区ゆえに外観の変更ができない。 窓を新設できない中で南から光が回るよう工夫した。 空間には大きな3次元曲線を描いた美しい梁が何本もあり、それを生かしながら仕切り、個室として使いやすく計画した。