所在地 | 大阪府富田林市 |
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用途 | 寺院(住宅) |
構造規模 | 木造平屋建て |
敷地面積 | -㎡ |
延床面積 | 75.91㎡ |
photo | 絹巻豊・NEO GEO |
書籍紹介 | 建築人2023年11月 |
大阪で唯一重要伝統的建造物群保存地区に指定されている富田林寺内町にある「富田林興正寺別院」は、永禄初年興正寺第16世証秀上人が荒芝地であった「富田芝」を入手し、寺内町を開いたことに始まる。
その後、御坊が建立され、寺内町を形成する中核寺院として現在も地域に深い係わりがある。
平成26年には本堂・対面所(書院)・鐘楼・鼓楼・山門・御成門・築地門が国の重要文化財に指定された。
今回私たちが設計したのは伝統的建造物の庫裏のリノベーションである。
棟札によると明治28年とあり、今から128年前の建物となる。
ただし、年代は不明だが改修されており、プリント合板等も使用されている仕上げとなっていた。
足元も石場立てであり、構造的な補強も含め改修した。
重伝建地区であるため道路側から見える外観はそのまま変更せずに、耐震・断熱・内部デザインした。
境内側は住居としてのプライバシーも確保しながら境内に馴染むように計画した。